昭和生まれの寿老人

チクリ、チクリと社会風刺を取り交ぜ是々非々を論じます。

公平、中立。

 いつもの朝の行事、新聞を持ってダイニングテーブルに、地元「広島カープ」の泥沼沈没と言っても過言ではない連日敗戦記事を見る気も起きずパラパラとページをめくっていると、やや違和感のある記事が目に入ってきた。


中国新聞    朝刊22面   広島総合版。
そこは、参議院立候補者広島選挙区を特集した記事で、2名の立候補者が持論を述べる「参議院広島選挙区 候補に聞く」と題された記事であった。


その違和感とは「記事の中に余白がある」事に気づいたのです。


二人の候補者に割り当てられたスペース
一人の候補者は、そのスペースを十分に使いこなし記事は予定通り枠内に。
もう一人の候補者は予定のスペースに対し60%位しか使いこなしていない、残るスペースが余白となっている。
大きさは1段(7cm) × 横幅が約10cmの余白


「あれ!記事中の広告スペースに広告の入れ忘れか?」と最初は思った。
時として、三面記事の余白を目にする事があるが、1~2cm位でこの様な大きな余白を記事中で見たのは始めてである。

新聞社としての体面はあるだろうが、公平中立に紙面を使うという重い使命を貫いた。
結果、中国新聞社は編集部門としてはタブーである余白を敢えて作る事となった。


参議院立候補者の公平を保つため記事の内容(行数)が不足していても
苦渋の決断で立候補者には同等のスペースを確保。
その結果、珍しい事態になったと云えるが、新聞の使命を貫いたことに敬意を表す。


参考=発行元の中国新聞社は、広島市に本社を置き朝刊発行部数は61万部と地方紙としては静岡新聞に次ぐ発行部数